そして財布は干物になる

だめなおぢさんのひびをつづるえっせい

昔、パピコは教えてくれた。人に分け与えれる優しさを。

先週の夜勤中の休憩時間。


同僚の女の子が、唐突に

誰ともなしにこう漏らしてきた。


◎女『あぁぁ、お腹へったぁ~』


誰も、言葉をかえそうとしない。


返事がない。

ただの屍のようだ。


周りは、少し冷たいメンバー(全6名)だった。

少し離れた席の、おじぃには聴こえて

ないかもしれない。


携帯ばかり触ってて

誰もリアクションしないから

不憫だなと思った俺は


◆俺『なんももってきてないんや?自販機でパンかカップラーメンでも買ったら?』


◎女『あたし、夜勤中は、食べない風にしてるの』



◆内心の俺

(はぁぁ、ほとんどの女の会話って、ウォリーを探せって言ってんのに、どこにもウォリーいねーんだよな。あぁ、めんどくせー。女=共感を求める、男=答えを導く っての分かってるんだけど、あぁめんどくせー)


なーんて、思ってはいたけど 会話を続ける。





◆俺『俺、アンパンマンに見える?』


◎女『は?』



◆俺『もし俺がアンパンマンなら、左か右の金玉むしりとって。はい。サーターアンダギーだよっ‼️って渡してあげれるけど、俺アンパンマンじゃないよね?』



★一同爆笑


奥のおじぃは、飲みかけのコーヒーを

吹きこぼしていた。